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Red-necked Stints & Little Stints  トウネンとニシトウネン(ヨーロッパトウネン)

両種の比較  ニシトウネンの探し方ガイド

■ 両種のマルチ比較

トウネンとニシトウネン(ヨーロッパトウネン)の境界線はどこ?(答えは下)
左列より、幼鳥、冬羽、夏羽






Red-necked
     
     
     
     
Little


Red-necked (left) & Little Stint



■ ニシトウネンの探しかたガイド

日本ではトウネンの中に混じるニシトウネン(ヨーロッパトウネン)の識別を問われる機会が多いと思うので、ニシトウネンを見つけるコツとでもいうか、いわゆる「見た目」というやつをまとめておきます。太字部分は管理人が特に重要視しているポイントです。
あくまでも個人の意見ですので、これで識別を間違えた場合があっても責任は持てません。
 
ポイント1 脚が長めでかなり細い(後から見ると折れそう)。そのためトウネンより背が高く見えることも多い。
ポイント2 静止時、初列風切が尾羽先端を越える傾向が強い
(特にfreshな幼鳥。換羽不完全な個体では例外もあり。また成鳥夏羽では初列の突出が少なく尾羽を超えない場合もある。)
そのためトウネンより胴が短く丸みがあるように見える。
(但し羽毛の状態や見る角度によって横長に見える事もあるので要注意)
ポイント3 嘴の基部が厚みに欠け全体的に細く、先端がやや尖る。
ポイント4 静止時、首を縮めた時に胴体と頭部の間の「くびれ」がトウネンより大きい。(首が長いためか?)
ポイント5 採餌時は胴体を大きく前傾させ、軽く地面をつついた後走り回る(ヒバリシギ的)傾向が強い。
(但し地面の状態によってトウネン同様の最餌方法をとる場合もあり。トウネンにも逆の場合がいえる。)
ポイント6-1 幼鳥では、
・眉班が眼の前方で2つに分かれて頭側線状(副眉班)になる。
背中のV字班が明瞭
雨覆・3列風切の軸班と羽縁のコントラストが強く羽縁に赤味がある傾向

(磨耗・退色によって赤味なく見える個体あるが、羽縁はトウネンよりはっきりしている)
ポイント6-2 完全な成鳥夏羽では、
・喉が白く見える
(トウネンの換羽中の個体に注意)
肩羽の1枚1枚が大きく垂れ下がって見える傾向(これも例外有り)
雨覆が赤褐色の羽縁の夏羽に換羽している事が多い
(トウネン夏羽の雨覆は灰色の羽。)
中央尾羽の両側が赤味が強い
(トウネンと決定的に違う点。どの図鑑にも載ってないのでは?)
ポイント6-3 冬羽では、
・マントル部・肩羽の軸班が太く濃い傾向あり
(全体的にトウネン冬羽より一見濃色に見える事が多い)
→ただし年齢とともに軸班は細くなりトウネンと見分けにくくなる。
ポイント7

飛ぶ時の声は「チィー」と鳴くことが多い。(トウネンはチュリッ、といった感じ)


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