Adult breeding (female?) Limosa haemastica
アメリカオグロシギ 成鳥夏羽(雌?)
佐賀県 2007年5月 
Nikon D200 + Nikkor ED500mmF4P + 1.4tele x 2 (撮影:"@stint"N.K.)


本種は本来アラスカからカナダで局地的に繁殖し、南米(アルゼンチン)で主に越冬する鳥で、アメリカでもそう多く見られる鳥ではないようだが、かなり以前から、日本で出る出る、と言われ続けてきていて今回ついに初確認されたようだ。というのはニュージーランドやオーストラリアでも少数が確認されている事実があり、日本付近を定期的に通過していてもおかしくないからである。この個体は有明海の干潟でオオソリハシシギと共に行動しているのが5月5日〜14日朝まで観察されたそうだ。

夏羽の場合、上背・肩羽の軸班が濃く背面全体が黒っぽく見えること、頭部は性別にかかわらず赤くならないこと、腹部はより深い色の赤で横縞状の暗色の模様が入る、といった点がオオソリハシシギと異なる。脚の長さはオグロシギほど長くなくオオソリハシシギに近いプロポーション。嘴の反り具合はオオソリハシシギとオグロシギの中間といった微妙な感じ。頭を隠して寝てしまうとオオソリハシシギの中から探し出すのは意外に難しかった。
しかし特徴的な翼下面を観察できれば識別は容易。
(下に続く)



特徴的なのは、翼下面から脇にかけて黒色部が広がることで、これはオグロシギ・オオソリハシシギとの確実な識別点。
また腰は模様の無い黒褐色、上尾筒は白、尾羽は黒、という独特の配色になっている。




Adult breeding Limosa haemastica
アメリカオグロシギ 成鳥夏羽
佐賀県 2007年5月  (撮影:清水博之)


上と同一個体。
翼上面の大雨覆先端に白色帯があるが、オグロシギに比べて細い。




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