Adult breeding Charadrius leschenaultii
オオメダイチドリ 成鳥夏羽 千葉県習志野市 2005年4月
(撮影:小澤重雄)


オオメダイチドリの日本に渡来する基亜種は、体型はメダイチドリ(mongolusタイプ)と比較して嘴の長さ・太さと脚の長さが目立つのが特徴とされている。模様はメダイチドリ(mongolusタイプ)に酷似するが、胸の赤褐色と喉の境界の黒帯は無い。この個体は背面が灰褐色で赤色味なくメダイチドリに似た色合いだが、これが典型的な基亜種の夏羽パターンだと思う。この写真からは脚がやや短く見えるが、腹部の羽毛に隠れている部分が多いのでそのように見えるだけなので、野外観察においては関節の位置をよく見て脚の実際の長さを判断しなければならない。脚の色はメダイチドリより黄色味が強い場合が多いが個体差が多い。この個体は比較的、脚の黄色が強い。
バリエーションとして、嘴があまり太長く見えないもの、背面に赤褐色が混じるものもいる。またよく言われる事では、傾向として沖縄ではオオメダイチドリかメダイチドリか一見はっきりしない個体も多いらしい。この類には意外に深いテーマが潜んでいる。
(@stint)



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