Adult breeding (female?) Charadrius hiaticula
ハジロコチドリ(雌?)成鳥夏羽 2005年4月 
Nikon D70 + Nikkor ED500mmF4P (撮影:"@stint"N.K.)

下の画像は全て2005年2月個体とおそらく同一で、同一場所で連続越冬した個体の各年における夏羽に換羽した状態。この個体は4月になっても嘴の黄色の範囲が少なく、胸の帯が細めのため、雌なのかもしれない。
本種に酷似した北米種のミズカキチドリも胸の帯が細めの傾向があるのだが、ハジロコチドリでもこのような個体がいるので注意が必要。


<ミズカキチドリとの主な相違点>
・内側の指の水掻き(inner web)がハジロコチドリでは全く無い。
(外側の水掻きouter webは両種ともあるが、ミズカキチドリよりは小さめ)
・過眼線が太く、嘴基部の口角の頂点部に接している(ミズカキチドリは細く口角の頂点部より上の位置で嘴に接する)
・アイリングが暗色の個体が多い(繁殖地の雄成鳥夏羽では細い黄色のアイリングが生ずる個体がいる)
 ミズカキチドリでは各羽衣を通じ細い黄色のアイリングがあり、特に夏羽では顕著に見える)

しかしいずれも個体差があると思われるので、基本的に識別はかなり難しい。(特に内側の水掻きは指の状態や皮膚の弛みなども考慮し、泥の付着のない状態で確認しなければならない。)総合的に観察して複数のポイントで矛盾点が無いかどうかを調べることが鍵となるだろう。



(Probably the same individual in next year)
ハジロコチドリ(雌?)成鳥夏羽 (おそらく上と同一個体)2006年4月 
Nikon D200 + Nikkor ED500mmF4P (撮影:"@stint"N.K.)



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