Adult breeding Tringa stagnatilis
コアオアシシギ成鳥夏羽   三重県三雲町 2003年4月
Nikon E995 + Kowa TSN-4 (撮影:@Stint)


本種は本州では渡り期に見かける内陸棲シギの代表の一つ。
基本的には水田や蓮田、埋立地の池などで小群または単独で見られることが多いが、河口干潟にも現れることがある。また少数は本州以南で越冬する。

アオアシシギに印象が似るが、両種を比べると明らかに身体が小さく華奢で、相対的に脚が長く見えるプロポーション。また嘴が非常に細く、セイタカシギにも似た雰囲気もある。
脚が長い利点を生かしてか(?)、脚が半分以上見えないくらいの水深がやや深い場所で餌を採ることが多い。

本種の春期の成鳥の渡来は、秋期の幼鳥に比べると個体数が少なく、見る機会は少ない。
夏羽では肩羽の軸班が大きく、頭部から頸にかけての班が明瞭になる。この個体は越冬個体が換羽したものだが、冬羽からの換羽は比較的早く完了するようだ(3月頃)。

余談だが、本種の脚の色はどちらかというと黄色味が強くて、とても「小"青脚"」とは言えない色だと思うが・・



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