Adult breeding Tringa erythropus
ツルシギ 成鳥夏羽  三重県 2006年5月
Nikon D200 + Nikkor ED500mmF4P  (撮影:@stint)


Tringa属の中では唯一、全身黒色の繁殖羽を持つ。完全に換羽すると頭部〜腹部は光沢のない完全な黒色。眼の周囲に白いリングが残る。背面は白のスポットが明瞭。下嘴基部のみ鮮やかな赤(これは幼鳥・冬羽にも共通)。脚は赤黒味が強くなる(脚の裏を除く!)。また翼下面は白く残り飛翔時には目立つ。
内陸湿地に小群で渡来し、特に蓮田のような環境を好む(海岸に近い場合は干潟に出る場合もあるが稀)。 しかし蓮田が広く続いていても多く渡来するのはその中の限られたポイントであることが多く不思議である。また全国的な蓮田・内陸湿地の減少から確実に渡来数が減っていると思う。比較的水深の深い場所に数羽〜数10羽でかたまって採餌する事が多い。渡来時期は早く3月下旬から冬羽の姿で現れ、そのまま5月中旬まで同じ地域に滞在し換羽を完了してから渡去することが多い。




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