ソリハシシギ成鳥夏羽 三重県 Nikon D70 + Nikkor ED500ｍｍF4P (撮影：@stint） 完全に夏羽に換羽した個体。頭部、胸の灰色の縦班が明らかに密に入り、肩羽の軸班がより太く、サブターミナルバンド状に広がっていたり、雨覆の羽縁に沿って斑点になっていたりしているため、冬羽とはかなり違和感を感じる。 このような個体の写真は意外に国内では撮られている数が少ないのではないだろうか（海外の図鑑でも見かけない）。実際、4月〜5月頃に多く見られる本種は、肩羽の上部しか太い軸班がない比較的のっぺりした印象の個体が多いように思う。それらが冬羽を多く残しているためだとすると、春の渡り個体の大部分が完全に換羽していないということになる。他のシギよりも換羽時期が遅いのだろうか？このあたりは研究課題と言えそうだ。
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