■はじめに
このサイトは、日本で記録されたことのある、シギ・チドリ類(ShorebirdsまたはWaders)の野外撮影による画像を集めています。その中でも特に、英名でStintと呼ばれる小形オバシギ属については単なる管理人の趣味でこだわりを持っているため力を入れて画像を掲載しています。
最初におことわりしておくと、まずバードウォッチングおよびシギ・チドリについてある程度の基本的な知識のある方を対象としていますので、全くシギ・チドリについて知らない・興味ない、という方には内容的に理解し辛いものがあるかもしれません。(シギ・チドリ類についての基本的な情報については、こちらの図鑑を参照されるのも良いでしょう。)
画像を掲載するうえでのコンセプトは見た目の芸術性云々ではなく、ずばり「識別」と「個体差」です。元々、シギ・チドリ類はベテランバーダーにとっても種類の識別が難しい部類の鳥と言われ、また夏羽を除いて基本的に地味な色彩の鳥が多いので野鳥写真ファンからも敬遠されることも多く、以前から「玄人好み」の鳥とされてきました。
識別などの小難しい話を抜きにしても、種類ごとに特化した形態や採餌方法、独特の愛嬌のある動作、そして長距離の渡りといった、バーダーの興味を引く要素を数多く持っているので、単に観察しているだけでも十分魅力のある鳥たちではあります。
しかし「識別が難しい、玄人好み」というレッテルでその魅力に気づかないうちに敬遠されてしまったり、またある時は自称“ベテラン”による誤った識別により誤った知見が広まってしまうことも多々あるのではないでしょうか。
なぜ識別が難しいのか?形態的に似ている種類が多いこともありますが、問題は個体差(バリエーション)の多さにあります。季節・年齢による羽衣の変化の多さは1冊の図鑑ではとても収まりきらないものがあり、異なる種類間でも見た目がオーバーラップしてしまう事も多いわけです。
そこで、ここでは1つの種類につきできるだけ数多くの個体を掲載し、またウェブサイトの良さを生かして新たな個体をアップロードしていくことで、シギチ観察における各種のバリエーションの傾向をつかむ手助けとなれるようにと考えています。
(ちなみに、管理人が苦手なジシギ類の画像については、"Gallinago"
T.T.さんのサイトGallinago@Webにリンクしてお助けいただいてます。。m(_ _)m )
しかし管理人はあくまでもアマチュアで完璧な識別のできる自信もありませんし、私見による考察もところどころに書いてはいますが経験的なもので学術的根拠はあまりありません。実際、トウネンという鳥一つとっても、これまで数多く見てきてある程度の傾向はつかんだつもりでも、予想外の個体が常に現れてまた頭を悩ませることはしばしばです。結局はこのサイトをご覧になっている各自で自分なりの目を養って判断していただくしかないのだと思います。(「○○さんが言ってるから間違いない」という識別?方法はあまりお薦めできませんねぇ。)
あぁ、こんな事書くと、ビギナーの方から「やっぱりシギチは難しいんだ」と思われてしまいそうですが。でもその難しさ、奥深さが最高に楽しいのです(笑)。
あと、当サイトの種(亜種)および年齢の識別については、基本的に管理人の独断によるもので、それもjizz(見た目)重視の判断ですので、おそらく間違いもあるでしょうから、一瞬でも「これ、おかしいのでは?」と思われた場合は、遠慮なくご指摘いただけますと幸いです。
■Stint(小型オバシギ属)
オバシギ属(Calidris)の中でも、トウネンC.ruficollis、ニシトウネン(ヨーロッパトウネン)C.minuta、ヒメハマシギC.mauri、ヒレアシトウネンC.pusilla、ヒバリシギC.subminuta、アメリカヒバリシギC.minutilla、オジロトウネンC.temminckiiといった、体長15cm前後の嘴の短いグループを指してStintと呼ばれているようです(Sandpiperはシギ類全般を指します)。
これらは外見がお互いに中途半端に似ているので、明らかに間違えようのなく見える場合もあれば羽衣の状態によってはかなり似通って見える場合もあり、野外識別に注意が必要とされます。尚、ミユビシギ、ウズラシギ、ヘラシギ等は姿は似ていますが"Stint"とは呼ばれないようです。しかし形態が似ているので、野外識別図鑑ではこれらは同列に比較して扱われることも多いです。
昔から超ベテランの先輩方がこれらの識別方法の確立にチャレンジされてきましたが、ビジュアル的に一般バーダーの使える野外識別法が浸透したのは、American
Birds誌1984年9月に掲載されたLars Jonsson氏のイラストの影響が強いのではないでしょうか。氏の精密なStintのイラストは後のBirds of Europe(1992)でも見ることができ、管理人はこの図鑑の絵を初めて見たときは感動したものでした。それまではニシトウネンなんて超珍鳥と思っていたのですが、識別ポイントを理解するにつれ年に何羽も見つけることができるようになったりして、この世界にすっかりハマってしまいました。
初めはニシトウネン、ヒメハマシギなどの珍鳥をいかに見つけ出すか?が興味の対象でした。しかし、最も注目すべきStintは、最も普通に良く見かけるトウネンだということに気づきました。
トウネンは日本を春秋に通過するシギの中では最もポピュラーな種類で、初心者にとっては他のシギを識別する際に大きさを判断するための「ものさし鳥」ですし、少しマニアな人なら「混じり」を探す時には最初にトウネンの群を血眼になってチェックする事でしょう。地味・小柄・沢山群れるといった事から、大多数のバーダーにはトウネンは「普通種」としての扱いしかされてないのは事実です。
しかし所変わって欧米に行けば状況は一転、トウネンがもし出現したら大珍鳥の扱いで沢山の人を集めることになります(日本でコシジロウズラシギが見つかった時のような感じかな?)。定評のある洋書の図鑑を見てもトウネンの形態やバリエーションを本当に正確に描写している文献は少ないのが現状です。トウネン研究の為の「生きた」情報を多く集められるのは、トウネンを普通に見られる東アジア地域の特権なので、日本の研究者・バーダーが手がけるべき仕事とも言えるでしょう。それに結局、トウネンが解らなければ、他の珍鳥も見つけられるはずが無いのです。気が付くとこのサイトもトウネンの画像がやたら多くなっていました(^^;)。
・・・日本人ならトウネンを極めましょう。 なんて言うとオーバーですが。
■シギ類の換羽
一般的に、シギ類の年齢・季節に伴う羽衣の変化は下記のように言われています。ここでは渡りをする種類について簡単にまとめます。
1年目 繁殖地 雛(chick)
↓ ※幼羽へ換羽
(渡り開始)幼羽(Juvenile)
(中継地)↓ ※部分換羽
越冬地 第1回冬羽(1st-winter)
↓ ※部分換羽
越夏地 第1回夏羽(1st-summer)
↓ ※完全換羽
2年目 越冬地 成鳥冬羽(Adult non-breeding plumage)
(中継地)↓ ※部分換羽
繁殖地 成鳥夏羽(Adult breeding plumage)
(中継地)↓ ※完全換羽
3年目 越冬地 成鳥冬羽(Adult non-breeding plumage)
↓
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尚、「夏羽/冬羽」「1st-winter/summer」「越冬/越夏」という表現は北半球が基準ですので、越冬地が南半球の場合は冬羽の鳥がいる現地の実際の季節は「夏」なので注意が必要です。
(正確には「繁殖羽/非繁殖羽」という表現が間違いないのですが、一般的には「夏羽/冬羽」という言い方の方が浸透しているのと、「第1回夏羽/冬羽」などと表現を合わせた方が解りやすいので、本サイトではこちらを主に使っています。)
部分換羽の場合は一般的に、風切や雨覆に磨耗した旧羽を残していく事が多いので、この部分のパターンや磨耗状態が年齢識別の鍵となります。部分換羽といっても部分的に全く換羽しないのではなく、換羽のスピードが周囲の部分より遅いという方が的確かもしれません。またその換羽の範囲とスピードには種によってかなり違いがあります。
例を挙げると、トウネンやハマシギの成鳥夏羽は雨覆に前の冬羽が長く残っていることが多いですが、ニシトウネン成鳥夏羽は早い時期に雨覆の大部分が換羽完了しています。
完全換羽する直前の段階(日本では夏のことが多い)は、全身の羽が非常に磨耗した個体が多く見られます。このような磨耗個体はその種の特徴となる模様や体型の微妙な差異が見た目失われてしまっていることが多く、最も難しい時期といえます。先述のStint類では野外観察だけでは種類の識別が不能に陥ることさえあります。
このサイトでは、各種ごとに上記の雛以外の各ステージ別に画像を掲載しています。(Photo
galleryの各種ページで上記別に整理しています)これらの各ステージの羽衣の中間形態も含め頭に入れながら観察していくのがシギチ観察の醍醐味ともいえるでしょう。今見ている鳥はどの段階にあたるのかが解ってくると、普通種でも十分に楽しめます。
シギチの換羽、とりわけ第1回冬羽・第1回夏羽への部分換羽に関しては、こちらのサイトが鮮明な画像をもとにこだわりを持って解説されており非常に参考になります。
■渡りの違い
上記の換羽の一覧で、第1回冬羽と第1回夏羽の間の↓に、(中継地)と入っていないのに気づいた人もいるかもしれません。これは、種類によっては1年目に越冬地からあまり動かず成鳥になるまで過ごす個体が多いものもいるためです。例えばトウネンは1年目にオーストラリアに渡った個体はそこで1年過ごす事が多いようで、そのため春に日本で第1回夏羽の個体を見かけることは殆ど無いです。またダイゼン等のように日本の比較的近くで越冬する種類は春に第1回夏羽が渡来する機会も多くなります。
渡りのルートは、成鳥・幼鳥や上り・下りでルートが異なるものも多くいます。例えばオバシギは日本では秋の渡りで成鳥が見られることは春ほど多くありません。またキリアイは日本では殆どが秋の幼鳥で、成鳥の記録は極端に少なくなります。
それから同じ場所で見られる同じ種類の中でも渡りルートの違う個体群がいるので注意です。例えばハマシギやミユビシギは日本で越冬しますが、春秋に見られる個体は、越冬群とは別の日本以外で越冬する通過個体群であることが多いです。
2007年7月追記
シギ・チドリは地球規模の長距離の渡りを行なうものも少なくありません。しかもその多くが、上空高い高度を保ったままで一気に長い距離を飛行すると考えられています。例えばオオジシギは繁殖地の日本から越冬地のオーストラリアまで一直線に移動するそうです。
そして最近は小型の発信機を取り付けたオオソリハシシギの移動ルートをウェブで配信することができるようになり、そのことが証明される形になりました。彼らはニュージーランドから中国・韓国までノンストップで飛行し、さらに90度コースを変えアラスカへ渡っていました。
もっと陸沿いに中継しながらでも良いのではと思うのですが、これは新鮮な驚きでした。
さらに帰路はハワイ上空をノンストップで飛んでいきます(日本で秋の成鳥が少ない理由です)。
→このサイト見るべし!(Google Earthをダウンロードすると立体的に見れます)
■「Jizz」について
Jizzとは鳥の識別についての「見た目の雰囲気」での判定のことです。と書くと非常にいい加減な感じに聞こえますが、野外識別にはかなり有用です。例えば人の顔を覚えるのにいちいち「Aさんよりも目の幅から眉毛の突出が長く・・・」なんてやってる人がいないように、人間の視認能力は非常に優れたものがあるので、その鳥の特徴となる要素を全体の雰囲気として記憶しておけば、良く似た違う種類の鳥を見た時に感覚的に「違う!」と認識できるということです。
このJizzによる識別は、Stint類やジシギ類に対しては、結構有効ではないかと思っています。
なぜならシギ・チドリの識別ポイントは、ある特徴が必ずしも絶対ではなく、その種で多く見られる「傾向」にすぎない事も多くあるので、細かい点ばかりに注目していると「木を見て森を見ず」のような状態に陥り、誤認してしまうことも多々あるからです。
例えば、肩羽・雨覆・3列風切等の模様の特徴はあくまでも傾向的なもので例外的な個体も多く見られるため、この点だけに頼っての識別はできません。大体、磨耗・退色するとまるで別ものに見える事が多いです。
初列風切の突出も換羽が完全な個体での比較が必要ですし、傾向として成鳥より幼鳥の方が突出する個体が多い事も頭に入れる必要があります。
体型は寒い時は羽毛を膨らませて丸くなるし、脚も隠れて短く見えます。逆に夏場の腹の羽毛の磨耗した個体では脚が長くスリムに見えます。脚が泥に潜ったりすると体型の見た目のバランスが崩れますし、嘴や脚に泥が付くと太さや色が変わって見えます。
⇒参照:プロポーションの錯視について
しかし、各種の各シーズン毎の色々な条件での「見た目」を経験によって目に焼き付けておくと、上記のような場合でも意外と全体の雰囲気の違いが判ったりします。その感覚を手がかりに「いつもと違う」個体を見つけ、細かい部分を再度精査していき、総合的に判断して識別する、というわけです。
しかしJizzによる識別力は、もちろん経験の量に左右されますし、学術的には識別の根拠にはなり得ません。なので、大きな全体像と細かいディテールの両方を同時に覚えていくことが重要かと思います。
■シギ・チドリの未来
管理人が本格的に鳥見を始めたのは1990年頃でしたが、その当時から当サイト公開時(2000年)までの10年間で、シギ・チドリの見られる環境も個体数も目に見えて減ってしまいました。要因はやはり全国規模の干潟の縮小と環境悪化、休耕田や蓮田の減少といったものでしょう。
干潟については大規模な干拓問題などはニュースでも流れますが、喉元過ぎると世間から問題が忘れ去られてしまうのが世の常です。開発しても少し干潟を残していれば共存できるというものではなく、水質の悪化や餌の減少は免れないし、面積が小さすぎると潮干狩りの人との干渉で鳥が降りられないといった事態にもなります。また長期的には地震による地盤沈下や地球温暖化による海面上昇の問題も懸念されるでしょう。
では田圃だったら沢山あるじゃないか、と思われるかもしれませんが、休耕田の乾田化や農薬の使用があると十分な餌を補給することができません。このような内陸の良い湿地環境の減少も深刻な状態で、ツルシギやタカブシギ等の近年の減少ぶりは背筋寒いものがあります。現在、日本で多くのシギ・チドリの個体数を支えているのが工事中の埋立地にできた水溜りであったりすることも現実です。
しかし、一方で良い環境さえ保全してあれば、個体数は急速に回復していきます。先ほどの工事現場の例もありますが、泥地に広く浅い水溜りを長期間維持できれば沢山のシギチが通過していきます。干潟の一部への人の立ち入りを禁止したり、休耕田に一時期のみ水を張っておくだけでも、かなりの効果があります。
近い将来、日本では一部の保護区域以外では思うようにシギ・チドリの観察ができなくなるような時が来るとは思いますが、シギチ達が姿を見せてくれている今の間にできるだけ多くの写真を残しておきたいと考えています。
このサイトを見てシギ・チドリに興味を持たれた方は、各地の干潟の保全施設のサイトや湿地保護関連のサイトも覗いてみることを強くお勧めします。
2007年2月追記
こちらのサイトで、近年の日本でのシギチの減少についてデータが掲載されています。日ごろの観察で感じている以上にこの20年間で激減していることに驚きを受けました。特に内陸湿地に渡来するオグロシギ、ツルシギ、タカブシギ等、数が10分の1以下になった種もあります。確かに昔はもっと沢山いたんだよな・・・
■掲載画像について
このHPに掲載している画像は、日本国内にて管理人("@stint"N.K.)が撮影または、ご協力いただいている皆様より提供いただいたものを使って構成しています。
さて、写真画像をパソコンの画面にアップするためには、35mmフィルムの場合はスキャナーで取り込み、元々デジカメ等でデータ化されているものはそのまま加工するわけですが、ここで大きな問題点が生じます。
それは写真映像を画像データに変換して液晶ディスプレイ上に映すという工程において、元の被写体の色彩・模様を完全に再現することが困難だということです。まあ厳密に言えば銀塩写真だろうがビデオだろうが何らかの媒体に画像を記録した段階ですでに実物の100%の色再現は不可能なんですが、デジタル化されたデータは色再現やコントラストが画像処理時のハード・ソフトの環境の影響を受けやすく、より実物の質感から離れやすくなってしまうのは仕方がありません。仮に画像に補正を加えて自分の感覚では見た目上は実物に忠実な色再現を行ったつもりでも、個人のディスプレイの設定一つで同じ画像でも全然違って見えてしまうので、どうしようもないです。
この問題は微妙な色彩の濃さ・模様の違いが重要とされる種類の識別を行う上では十分注意しなければならないでしょう。例えばシギ類の羽のサブターミナルバンドと軸班のコントラストだとか、シギチ以外でもカモメ類の背中の灰色の濃さ、といったポイントを比較する場合などです。
いちおう、当サイトに掲載している画像は、35mmからの場合はできるだけ元フィルムと直接見比べながらレベル・シャープ・コントラストを補正してディテールをできるかぎり元に近い雰囲気に再現するよう注意しているつもりです。またデジカメ画像については基準となる比較する原版が無いので難しいのですが、背景の色なども注意しながらより自然な色に近くなるよう全体に一様に色補正を加えたりしています。(画像処理はAdobe
Photoshopを使用しています。)
が、先述の通り再現の限界がありますので、十分ご理解のうえご了承くださいませ。
■撮影機材
当サイトで管理人が使用している撮影機材です。
1眼レフデジカメ: Nikon D300S / D300/ D200 / D70 / D1H
35mmカメラ : Nikon F100
レンズ : Ai Nikkor ED500mmF4P /
AF VR Nikkor ED80-400Zoom
デジスコ撮影 : Nikon E995/ E4500 /P4
+ Kowa TSN-4/ 664ED
2002年頃からはフィルムよりデジタルに完全転向しました。でもレンズは未だにマニュアルフォーカス(MF)をメインに使っています。
最近は新機種が発売されるたびに買い替えているように見えますが、実際は水没や落下でやむなく交換せざるを得なくなったのが殆どです(汗)。
それにしても、近年の機材の進歩はすごいです。画素数は1000万画素オーバーが当たり前の時代ですし、当サイト開始(2000年)頃はまだマイナーだったデジスコ撮影も色々な専用アダプター機材が発売されています。色々な画像掲示板で素晴らしいデジスコ写真をよく見かけますが、どうやったらあんな風に綺麗に撮れるの?と思うこともしばしば。まあ基本的な腕の問題も大きいですが。それと1眼ではAF望遠レンズの普及で「飛びもの」を上手く撮られる方が増えてますね。やはりMFでは限界が・・・
■管理人プロフィール
【通称名】
"@stint"N.K. @stintやNKと略す場合あり。
@にはあまり意味は無い(@niftyのパクリ?)。 和名は川野。
【サイズ】
L=172cm W=あまり幅広くはない
【記録】
日本特産種。
1969年、広島県広島市で初認。その後、京都市、大阪市、千葉県習志野市などで生息した記録がある。2000年春に大阪府枚方市で再確認され、現在同地に長期滞在しているとみられる。
たまに全国の鳥のいるポイントに迷行する事が確認され始めたのは1990年頃から。しかし目立たない性格のため発見されにくいと思われる。尚、記録の殆どは迷行ばかりで繁殖は確認されていない。
【環境】
以前は山中にもよく出没していたが最近は水辺を好む傾向が強いらしい。そのため足腰が退化しつつあるという説がある。工事中の埋立地や炎天下の水田などでもよく見られる。
【習性】
スコープに一度食いつくとなかなか離れない習性がある。特にニシトウネンの脚とヘラシギの嘴に異常な執着を示すという。
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