Breeding plumage Dunlin  
Calidris alpina

ハマシギ 夏羽 三重県
Nikon D200 + Nikkor ED500mmF4P x 1.4 (撮影:"@stint"N.K.)

日本の海岸等で群で越冬するため最も普通に観察されるシギ。越冬個体が渡去した後に入替りに夏羽の通過個体群が現れると思われる。関西地方の場合5月に入ると数が減り、干潟の主役がトウネンと逆転する。夏羽は腹部の黒色班が特徴的で見間違えることはない。
夏羽は通常は肩羽まで換羽するが雨覆・3列風切は冬羽が長く残り灰褐色に見える。(このあたりはトウネンのそれに似ている)肩羽は軸班がやや崩れた模様で、サルハマシギのような明瞭なノッチ型模様にならない傾向がある。日本で見られる個体は下尾筒に斑紋はほとんど入らない(若干細い黒班が入るものはいる)。過眼線は非常に淡く、ヒメハマシギのように嘴基部と眼の間が暗色に見えることは少ない。尾羽先端は初列風切先端を越えることが多い。脚はサルハマシギより短い。こういった点を頭に入れておくと、換羽中の変な個体が単独で出現した時でも他種との識別の助けになるだろう。



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