Breeding plumage Red-necked Stint Calidris ruficollis
トウネン 成鳥夏羽
愛知県愛西市 2012年5月 
(撮影:@stint)


以下、同一日・同一場所にて撮影。


個体A 三列風切がまだ換羽していない。旧羽の摩耗が激しいが、この時期はそれだけで幼羽か冬羽かの判断はつきにくい。ただしトウネンの場合は第1回夏羽では全身的に赤味が出ないので、この個体の場合は2年目以降の成鳥としてよいと考える。
トウネン夏羽のマントル(上背)部のV字は不明瞭な傾向があり(注)、通常、この個体の程度の場合が多い。

(注)よく誤解されることがあるが、ヨーロッパトウネン夏羽においてもトウネンと同様にV字は不明瞭な場合が多い。夏羽と幼羽のそれぞれにおける識別ポイントを混同しないよう注意が必要。




個体B 換羽途中で肩羽の伸長が少なく、上背の色も白っぽい。




個体C マントル部のV字が非常に明瞭な個体。しかもヒバリシギのように軸班によって形成される黒い縁取りまであるので、明らかに目を引く個体だった。体型の比較よりトウネンと判断できたが、誤認に注意すべきパターン。なおヨーロッパトウネンの夏羽でもここまでV字が明瞭な個体はほとんどない。

 



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