Worn breeding plumage Red-necked Stint Calidris ruficollis
トウネン 磨耗した夏羽 兵庫県西宮市 1994年7月
Nikkor ED 600mm f5.6 (撮影:@stint)
8月頃に見られるボロボロの羽の成鳥個体。
肩羽は軸班だけが残って真っ黒に見える。腹部の羽毛も磨耗して短くなるために、脚が長く痩せて見える事が多い。この時期は最も他種との識別に注意が必要となる。
激しく磨耗した羽衣は図鑑的な羽衣とは全く別種のような印象を受けるにも拘らず、図鑑にはこういった羽衣の図版はあまり掲載されないことが多い。というか個体によって羽衣の状態がまちまちなので全てのパターンを網羅することは不可能だろう。初心者には特にこういうのは識別が難しく、誤認を生みやすいだろうが、とにかくフィールドでの場数を踏んで各種の持つ雰囲気(jizz)を覚えることが必要だ。
|