Juvenile Red-necked Stint Calidris ruficollis
トウネン幼鳥 茨城県波崎町 1999年9月
Nikkor ED 600mm f5.6 (撮影:@stint)
肩羽の赤褐色味が強い個体。
背面のみ見ると一見ヒバリシギかヨーロッパトウネンか、と思わせるが、雨覆をよく見ると軸班と羽縁のコントラストが不明瞭でトウネン的なのが判る。
こういう個体は背中の白いV字班が比較的明瞭に見える事がある。
写真では判りにくいが、太い淡色の眉班がある。眉班の明瞭さにはかなり個体差がある。
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この個体は肩羽下列の軸班の形状に注目。個体によってはこのように「碇型」の軸班が出る場合がある。
個体差というより、羽の伸び具合、退色度合いによって変化するのではないかと思っているが、よく判らない。
未記録のヒレアシトウネン(Semipalmated Sandpiper)幼鳥は肩羽の「碇型」模様が特徴とされるが、これも個体差がかなり多いようだ。逆にトウネンにも同様な個体差があるので、どうやらこの点のみでは識別の決め手には欠けるようだ。
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この個体は細長い体型がやけに目立つ。羽毛を寝かせているせいもあるのだろうが、見た目で尾部が後方へ
かなり突出して見える。
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下の個体は同じ日・同じ場所にいたものだが、体が丸く胴が短く見え、上の個体とは全く別物に思えてしまう。この個体は嘴もやや長めに見える。
もしこの個体の下列肩羽に軸班の「碇型」があれば、ヒレアシトウネンやヒメハマシギに間違えられる可能性があってもおかしくないと思う。
よく見ると初列先端より尾羽が突出しており、トウネンの傾向を示しているが判るが。
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