Juvenile (very rufous individual) : Red-necked Stint
Calidris ruficollis

トウネン幼鳥 非常に赤味の強い個体 石川県 2004年9月
Nikon D1H + Nikkor ED500mmf4P x1.4tele
(撮影:"@stint"N.K.)

全体的にかなり赤褐色の強い個体。肩羽・雨覆もさることながら、頸から胸にかけての赤味が非常に強い。ノーマルのトウネン幼鳥と比較するとその違いがかなり際立つ。(ここまで赤い個体を見るのは筆者も初めてだった。)
マントルV字が比較的明瞭なうえ、雨覆の羽縁が赤味が強く、一見するとヨーロッパトウネンやヒバリシギ的に見えるが、軸班と羽縁の境界のコントラストが不明瞭なのがトウネン的。
もちろん脚の長さ、体型、初列・尾羽の突出、嘴の形状もトウネンの特徴に合致しているので他種の可能性はないだろう。

幼羽のfreshな個体ほど褐色味が強いという傾向は本来あるのだろうが、ここまで濃いと個体変異的な要素の方が強いのではないだろうか。いずれにせよ、トウネンのバリエーションの奥深さを感じさせる個体である。



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