L20-23cm W
【分布】
稀な冬鳥。北海道(根室半島、霧多布岬、襟裳岬など)で観察されているが、個体数は少ない。本州以南では記録が長期間途絶えている。東シベリアとアラスカの一部、アリューシャン列島、北千島、コマンドル諸島で繁殖。長距離の渡りをせず、日本で越冬する個体群の由来は不明な点が多い。
【環境】
主に海岸の岩礁に棲息する(非繁殖期)。ごく稀に河口干潟で越冬した例がある。
【印象】
・トウネンより大きく、ミユビシギ大。
(以下作成中)
(夏羽)
(冬羽)
・全体的に暗色で頭部・背面が黒っぽく見える。
・嘴基部に黄色味のある部分が残る。
(幼羽)
【鳴き声】
(作成中)
【類似種】 ※種名クリックで各種のページへリンク
■要注意: ■ムラサキハマシギ(未記録種)
●やや注意: ●ハマシギ(換羽中の夏羽・幼羽で、嘴が短い個体)
【雑学】
・1974年に石川県で記録、1977〜1986年まで千葉県銚子で小群の越冬が連続して観察されたが、その後は山陰地方での捕獲例や、1999年・2000年の千葉県小櫃川の記録(河口干潟での越冬例)以降は本州での話を聞かない。その後は根室半島での観察例がよく聞かれるが、出会うのはなかなか難しいようだ。
・日本で記録される亜種については不明な点が多い。日本産鳥類目録第6版まではC.p.kurilensisとされていたが、第7版よりC.p.quartaに改正された。いずれにしても北千島で繁殖する亜種を指している。しかし過去に山陰地方で捕獲された個体は亜種C.p.tschuktschorum(東シベリア・西アラスカで繁殖)と推定されている(Birder記事より)。またIOCリストでは亜種C.p.tschuktschorumが東日本で越冬するとされている。しかし日本で確認される個体数が少ないため、今後、亜種の特定も難しいと思われる。
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