Juvenile Little Stint
Calidris minuta

ヨーロッパトウネン(ニシトウネン)幼鳥 滋賀県草津市 1994年9月
Nikkor ED 600mm f5.6 x1.4tele  (撮影:@stint)

琵琶湖の異常渇水により出現した 湖底に渡来した個体。 体型、模様共に、本種の典型的な標準パターンの幼羽だと思う。 (写真上)
背中のV字班はヒバリシギ的によく目立つ。雨覆と3列風切の軸班と羽縁のコントラストが明瞭で、羽縁に赤味がある点で、トウネンとは見た目の印象がまず異なる。 初列先端が尾羽より大きく突き出しているが、この傾向は成鳥より 幼鳥に多いように思う。 (トウネンは尾羽の方が僅かに突出する傾向が強い。)
(写真下)
トウネンとの体型の差により、背が高く見える。 嘴の基部の細さ(厚みの無さ)と 先端が尖っている点にも注目。
眉班が明確に2又に分かれるのが特徴で、頭頂部の色が濃く見える。




尾羽・初列風切・3列風切の位置関係(幼鳥の場合)。
磨耗のない個体における他種との識別には有用だが、個体差もあるので注意。
 →参考: トウネン幼鳥

また成鳥と幼鳥ではこの位置関係が異なる場合が多い。
 →参考: ヨーロッパトウネン(ニシトウネン)成鳥




PP: Primary projection
WP: Wing projection 



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