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Temminck's Stint Calidris temminckii
オジロトウネン (Ojirotonen) |
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L13-15cm P / W
【分布】
全国で旅鳥または冬鳥。日本では越冬する個体が比較的よく見られるが、数は少なく、単独か小群。
ユーラシア大陸の北極圏で繁殖し、主にはアフリカ大陸中部からインド、東南アジアに渡る。
【環境】
越冬期は休耕田、蓮田、水を抜いた溜池、農耕地の水路など。稀に埋立地にも入る。
ほぼ完全に内陸性の鳥で、海水の入る場所ではまず見られない。
【印象】
・比較的、胴長短足のプロポーション(背が低く横に長い印象)。
・嘴の先端がやや尖り、僅かに下に曲がる傾向がある。
・3列風切先端からの初列風切の突出は大きく、さらにそこから尾羽先端が初列風切先端より大きく後に突出する傾向が強い。
・「尾白」と和名がついているが、尾羽の大部分は灰色で、最外尾羽の縁のみが白い。(この部分は通常の野外観察では確認が難しい)
・脚はやや緑がかった黄色で、やや短い。
・採餌はトウネンに似てあまり活発ではなく、泥をつつきながら歩きまわる。
(夏羽)
・ヨーロッパトウネンの換羽途中の個体にやや似ているが、黄褐色味が強い。
・頭部から胸部にかけて縦班が出る。
・単色のアイリングが明瞭。
・ただし換羽時期がトウネン等よりやや遅いため、春期に完全な夏羽が日本で見られることは少なく、冬羽を残した換羽中の個体の場合が殆ど。そのため個体の換羽の状態により印象がかなり異なる事が多い。
(冬羽)
・背面、頭部〜胸部は暗い灰色で、軸班が細い。
・遠目では胸がべったり灰色に見えるので、慣れれば第1印象でトウネン・ヨーロッパトウネンの冬羽と区別は可能。
・嘴の基部が黄色味がかることがある。
(幼羽)
・冬羽に似て灰色味が強いが、肩羽・雨覆に細い暗色のサブターミナルバンドがあるのが特徴。(模様だけ見るとコオバシギ幼羽に似ている)
・トウネン幼羽のように模様が複雑ではないため、明らかな個体差は少ない。
【鳴き声】
チリリリ と細い声。
【類似種】 ※種名クリックで各種のページへリンク
■要注意: ■トウネン(冬羽で脚の色が見えない場合) ■ヨーロッパトウネン(冬羽、夏羽換羽中の個体、嘴の形状) ■アメリカヒバリシギ[未記録種](冬羽)
●やや注意: ●イソシギ(遠距離の場合、一瞬間違えることがある) ●コオバシギ(幼羽の模様が似ている。ただしサイズは全然違うが)
【雑学】
ヒバリシギと並んで、蓮田を代表するシギ。略して「ジロネン」と呼ばれる。
上述のとおり、完全な夏羽個体はかなりレア。そのような個体は5月中旬が狙い目だが、渡去時期とも重なるためなかなか出合えない。
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オジロトウネン画像集 more images
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夏羽 Breeding plumage |
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初期 Fresh
April 2001, Aichi Pref. (photo: T.T.)
April 2009, Aichi Pref.
March - April 2007, Aichi Pref. -moulting
April - May 2007, Aichi Pref - moulting
May 2005, Ishikawa Pref. -moulting
May 1999, Osaka Pref.-moulting (photo: Koyama)
摩耗個体 Worn
August 2009, Mie Pref.- moulting
August 2001, Ibaraki Pref.(1,2) (photo: Fukagawa)
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冬羽 Non-breeding plumage |
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October 2007, Okinawa Pref.
October 2003, Aichi Pref.
Feburary 2003, Okinawa Pref.
August 1995, Mie Pref. -moulting (photo: Koyama)
November 1986, Osaka Pref.(photo: Koyama)
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第1回冬羽 1st-winter |
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October 2001, Hyogo Pref.
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幼羽 Juvenile |
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September 2007, Kyoto Pref.
September 2001, Kyoto Pref.
October 2003, Aichi Pref. - worn
1992, Miyagi Pref. (photo: Tagi)
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