L15-18cm V
【分布】
日本では迷鳥。2006年8月神奈川県、2011年8月新潟県、2013年5月北海道の観察例が知られる。
北アメリカの北極圏で繁殖し、主に南米へ渡る。ヨーロッパにもよく迷行する。
その他、稀にオーストラリアでも記録があることから、日本で記録の個体はその一部かもしれない。
【環境】
日本での観察例は河口干潟、埋立地。
【印象】
・トウネンより大きく、ハマシギよりは小さい。類似種のヒメウズラシギより若干大きい。
・初列風切が長く、3列風切および尾羽先端よりも明確に大きく突出するため、横長の体型に見える。
・上尾筒中央の暗色線が無いため、飛翔時に上尾筒が白く空いたように見える。(White-rumpedの由来。ヒメウズラシギは中央の暗色線がある)
・頸部から胸部、脇腹にかけての細かい縦班がある。(ヒメウズラシギは班が胸までで脇腹まで達しない)
・嘴は先端が細く若干下湾する。下嘴基部にのみ淡色部分が現れるが、冬期は目立たない。(ヒメウズラシギは嘴が直線的で年間通じて淡色部が無い)
・脚の色は黒。
(夏羽)
・頭部に薄い帽子状の赤褐色部分があるが、ウズラシギやヒバリシギのそれよりは淡く目立たない。
・頬にも若干赤褐色味が生じる。
・脇腹までの縦班が特に明瞭になる。
・肩羽の軸班が太くなり、羽縁はやや赤褐色味がある
・下嘴基部の淡色部分はやや大きくなる。
(冬羽)
・全体的に灰色味が強い。肩羽の軸班は細くなる。
・胸の縦班はやや不明瞭になる。
・下嘴基部の淡色部は目立たなくなる。
(幼羽)
(作成中)
【鳴き声】
チリッ、チッチッチッ (ヒメウズラシギとは声で判別可能)
【類似種】 ※種名クリックで各種のページへリンク
■要注意: ■ヒメウズラシギ(摩耗した夏羽、幼羽、冬羽)
●やや注意: ●アメリカウズラシギ(摩耗した夏羽個体)
【雑学】
・「コシジロ」はWhite-rumpedの直訳だが、実際に白いのは腰ではなく上尾筒であり、また上尾筒中央の暗色線が無いため他種よりも白い部分が大きく見えるというだけである。
・ハマシギとの交雑種の存在が知られている。
|